骨盤を形成する骨のなかで妊娠中にとくにゆるみやすいのは、 左右の恥骨を結ぶ恥骨結合と、体操座りをしたときに床にゴリゴリと 触れるおしりの三角形の骨(仙骨)です。
仙骨と左右の腰骨(寛骨)は仙腸関節やじん帯でつながっています。 骨盤を形成する関節・じん帯はたくさんあるけれど、仙腸関節と 恥骨結合はもっともリラキシンの作用を受けやすいと言われています。
これらの部位が妊娠前からゆるみがちで弱いと、妊娠後には、リラキシンの作用が加わり、身体の奥からギシギシと音を立てながら崩れてしまいそうな感覚に襲われます。
仙腸関節や恥骨結合がゆるみすぎた状態で、寝返り、立ち上がるなど、骨盤が不安定になる体勢をとろうとするたびに、ゆがみ、傾きが強くなり、それはいずれ痛みとして自覚されるようになります。
歩いているときは、骨盤は比較的安定した状態を保つことができるので痛みは出にくいのですが、ひどくなると脚を交互に前に出して歩くという単純な動作さえ激痛でできなくなってしまう妊婦さんもいます。
椅子に座るとき、あなたは背もたれにおしりをピッタリつけて、
背筋を伸ばしシャキっと座っていられますか?
どちらか一方の脚を組みたくなりませんか?
仙骨は本来、なだらかな丸みを帯びた形をして、身体の内側に向かってゆるやかなカーブを描いて位置するのが理想!です。だけど最近は、このような理想的な仙骨の持ち主は少なく、ゆがみのある女性が多いと言われています。
正しい姿勢で座ることが苦痛だという人は、仙骨がゆがんだり傾いたりしていることが疑われます。ゆがんだ仙骨を安定させるために浅座りで背もたれにもたれたくなったり脚を組みたくなるのです。
正しい姿勢で座れば仙骨は座面に押し付けられることはありません。
だけど浅座りで背中を丸くして背もたれに身をまかせる座り方は、
仙骨が座面におしつけられて身体の内側にグニャっと
鋭角に入り込んで形がよじれて曲がってしまいます。
仙骨は適切な位置を保てなくなり、おしりの後ろ側にとび出してしまいます。
身体には自然治癒力、調整力が備わっていますから、ゆがんだ仙骨を
本来の定位置になんとかして戻そうと、さらにじん帯が張りつめ、
脚の付け根、恥骨、おしりの痛みとして現れます。
仙骨が本来ある位置からずれてゆがんでいると、
骨盤を崩壊させないように、骨と骨をつなぎ止めているじん帯が
引っ張られたりねじれたりして、常に緊張状態になり、
ピンと張りつめ引き延ばされます。
仙骨は適切な位置を保てなくなり、おしりの後ろ側にとび出してしまいます。
身体には自然治癒力、調整力が備わっていますから、ゆがんだ仙骨を
本来の定位置になんとかして戻そうと、さらにじん帯が張りつめ、
脚の付け根、恥骨、おしりの痛みとして現れます。
また、仙骨が外側にピン跳ねしていると、腰椎のカーブが急傾斜になります。そのような状態で年齢を重ねていくと、
神経が圧迫され、いずれは椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの整形外科的な疾患の原因にもつながっていきます。
股関節は身体の関節のなかでもひときわ大切な関節です。
普段、意識することは少ないかもしれませんが、走ったり跳んだり、
階段を昇ったり、毎日当たり前のようにしている動作の数々は、
実はどれも股関節が健康だからこそできるのです。
股関節は恥骨と腸骨(腰骨)のちょうど真ん中あたりにあり、
太ももの骨の付け根の「大転子」というまるい骨が寛骨のくぼみに
ぴったり入るようになっています。
仙腸関節がずれると寛骨が後ろに傾きます。
すると股関節の位置がズリ上がって、左右がアンバランスになります。ズリ上がった側の脚は短くなるので当然
見た目にも不安定な姿勢、歩き方になりますね。障害物のない場所なのにやたらとつまづきやすかったり、まっ
すぐ歩いているつもりが、だんだん片側に寄っていってしまったり、「わたしの歩き方ってなんか変なのよ」
な状態を生み出します。
妊娠中にはリラキシンの作用で股関節とその周りのじん帯も
ゆるんで疲労しやすくなります。
大転子が寛骨のくぼみから微妙にずれると脚の付け根の痛みが
出現するだけでなく、土台である骨盤を中心として、
そこから連動する全身のじん帯、筋肉、神経へと負担の連鎖が起きます
妊娠中の子宮は、週数が進むごとに大きくなる赤ちゃんによって容量と重量を増します。
人は二足歩行の動物ですから、立位になることで
重力がかかって子宮の上に位置する他の内臓が骨盤内に下垂してきます。
ゆるんだりゆがんだり傾いたりねじれたり、不安定な骨盤にさらに追い打ちをかけるよう
にして圧迫が助長されます。ですから、妊娠中は、脚の付け根、恥骨、おしりの
痛みが悪化しやすい状態にあるといえます。
ここまで読み進めると、
「わたしの骨盤はガタガタかもしれない」と、落ち込ん
でしまった人もいらっしゃるかもしれませんね。
でも大丈夫!
女性のじん帯はとても柔らかくしなやかです。
とくにリラキシンが作用する妊娠中から産後4か月は、
ゆがんだりねじれたり傾いたりする骨盤を整えてあげるには絶好のチャンスです。
しっかり骨盤をケアして、体調を整えましょう。
長いようで短い、おなかの赤ちゃんとともに過ごすマタニティー期。
かけがえのない幸せな日々を、痛い箇所のない快適な10ヶ月間で
過ごせますように♪
















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