リラキシンの作用で骨盤が開きすぎたりゆがんだり傾いたりすることで、母体の骨盤内に余計な空洞ができてしまいます。
体内の老廃物は静脈血に乗って心臓に返っていきますが、 血流やリンパの流れが滞れば身体に老廃物や毒素が溜まったままになり、冷えとむくみが出やすくなります。
人間は二足歩行の動物なので、不安定で開きすぎた骨盤内へ重力がかり、上から内臓が下垂していき、骨盤内にある妊娠子宮と下半身を走る静脈は、必要以上の圧迫を受けることになります。そして血流やリンパの流れが悪くなります。
母体の血流が悪け ればどうでしょう。お母さん自身の不調はもちろんのこと、当然赤ちゃんへ供給される酸素や栄養も少なくなります。へその緒の中にある1本の動脈と、2本の静脈も細く縮こまってしまい働きが緩慢になるので、赤ちゃんが生成した老廃物も、母体に返しにくくなります。
カチカチに硬く冷たい胎内環境で、赤ちゃんは必死に成長しなければなりません。これでは、赤ちゃんにとってフワフワ居心地のいい胎内環境とは言えませんね。
赤ちゃんの肌は本当にみずみずしいですよね。妊娠すると、母体は元気な赤ちゃんを育むために、女性ホルモンを動員させ、身体のいたるところに水分を蓄えようと働きます。生理前にむくみやすくなるのも、同じような理由です。

妊娠後期になると、大きくなった子宮に血管が圧迫されるので
下半身がますます、むくみやすくなります。
一昔前は、妊婦のむくみ対策には水分と塩分を控えるよう指導されていました。でも今は、極端な制限は血液がドロドロになって、かえって血流が悪くなりむくみを悪化させるということが言われています。
羊水は海水とほぼ同じ成分でできています。赤ちゃんが成長していくためには塩分が必要だし、羊水を作るのにも塩分と水分が必要。両者が足りないと貧血にもなりやすくなります。なので、妊娠中は適度な水分と塩分をとることが大切です。
『塩』といっても、いわゆる「食塩」は化学生成した『塩』です。ミネラル分が含まれておらず、塩化ナトリウムのかたまりです。自然にある『塩』には「岩塩」がありますが、これも塩化ナトリウムのかたまりです。
純粋な塩化ナトリウムは、腎臓や心臓、肝臓に負担がかかりやすいので、過剰に摂取しすぎると血圧が高くなったりタンパク尿が出たり妊娠高血圧症候群を誘発しやすくなります。
羊水と同じ成分の海水を蒸発させて作った「天日塩」がよいとされます。
ミネラル分を豊富に含んだ天日塩は、とりすぎてもきちんと排泄することができます。「減塩、減塩」と言うけれど、天日塩なら、どんどん摂取しても大丈夫です。
体内にたくさん入っていくことで、逆に腎臓の働きが活発になるので、むくみが改善されます。排泄がスムーズになり、不要な水分が体内にたまることもなければ、老廃物や毒素も溜まりません。下半身に行った血液が返ってくるのが早いので、血流は悪くならないし、子宮内の血液がよどむこともありません。これなら、おなかの赤ちゃんも快適ですね♪
つぎに、水分。無理にたくさん飲む必要もないし、むくみを改善する目的で制限する必要もありません。喉が乾いたら、飲む。それで十分です。
元気な赤ちゃんの発育と、お母さんの健康のために、 妊娠中は、「塩分」の種類と「水分」のバランスが大切なのですね。
















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